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2023年の記録と記憶

2023年を振り返ると、数年ぶりに再開した展示やライブドローイングの活動と、同じく数年ぶりに再会した友人たちとのイベントが印象に残っている

6月、地元の小名浜座(旧グリーン劇場)で初開催された「小名浜ONZA祭」と、笹の川酒造内(郡山市)にあるアートスペース傘で開催された「日々、糸を紡ぐように。」

この2つのイベントでの展示とライブドローイングでは、初めての出会いと感動あり、久しぶりに会う友人との有意義な時間ありと、今年の大切なイベントになった。

「小名浜ONZA祭」は、会場となった小名浜座が私にとっては幼少期から馴染みある近所の映画館跡。

企画では、福島県内から集まったアーティストの合同展示、映画上映、ライブステージ、DJ、日替わりでフードや物販あり。開催期間の1週間はまさに濃厚な祭り空間だった。

私は合同展示に声をかけていただき、福島県内から集まったアーテイストの方々と一緒に展示をすることができた。これまでSNSのみで作品を見知っていた方がほとんどで、今回の展示で初めて生で作品を拝見でき、実際にお会いして互いの作品について​話すことができた。やはり、生の展示、生の対話は刺激を受けるし、いいものだなと改めて実感できた。

「日々、糸をつむぐように。」は、シンガーソングライターで友人のChanoさんによる企画。

Chanoさんの歌は、その時紡がれる言葉とメロディがいつもその時の自分に染み入る。この日も、ライブドローイングは数年ぶりで、久しぶりにChanoさんの歌に寄り添って線を引けたことが本当に嬉しかったし、改めてライブドローイングの緊張感と楽しさを実感した。同じく友人の史緒くんにも数年ぶりに会えて嬉しかった。

やはり、展示での対話で初めて気づかされることもあり、嬉しい言葉をいただけたり、刺激が大きい。そして、ライブドローイングでしか出てこない線があり、それはライブアーティストと共に表現される線なんだと改めて実感した

そして、毎年参加している「オハラブレイク」では、今年初めてのオールナイト企画。

朝まで描くぞと張り切ってみたものの、やはり夜中に寝てしまい、車中泊して朝起きてまた描くという幸せな時間だった。作品は夜を意識し月をモチーフに漆黒ブラックを使った作品に仕上がった。

年末には、親友である小松理虔さんの連載「小名浜ピープルズ」(里山社ウェブサイト)の第9回に対談相手として登場させてもらった。

ある日曜日の朝雨読時間での理虔さんとの会話が、その時の空気とともに文章に綴られていて嬉しかった。

イベント参加こそ少ないものの、今年も変わらず日々のドローイングは変わることなく黙々と続け、線を引き続け、作品はどんどんと溜まっている。

来年以降も、展示にライブドローイングに、いろんな場所で表現をしていきたい。そして、日々描く線が時間と空間を超えて広がっていくと良いなと思う。

個展や、ZINEもやるやる作る作る詐欺のまま数年が過ぎてしまっているので、来年こそ。

5回目の個展の開催と、4冊目のZINE​の発刊を。

「手繰り寄せる、線を」

2024年も宜しくお願い致します。

2023.12.31

tttttan 

2013.2

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